今回はある工場の折板屋根への目いっぱいに設置したいという案件です。
2020年度から10kW~50kWの低圧太陽光は「必ず30%以上自家消費をしなければいけない」という新しい規定ができました。建物の電気の消費量が多い場合は大丈夫なのですが、消費が少なくて30%を使うのが難しい場合は10kWを超えないように計画する必要があります。
今回の案件も、なるべくたくさんの太陽光を設置したいが建物全体の電気の消費量がすくないので、10kW未満に抑えたいというケースでした。
パワコン9.9kwに対してモジュールが24kW以上という、いわゆる「過積載太陽光」になった案件です。
10kW未満なのでこれまで通り、建物内で消費したあと余った電気は売電されます。10%しか自家消費できなくても問題ありませんが、固定買取期間は10年間となります。
太陽光モジュール NER660M320(単結晶)320W
NER660M320 76枚 ¥1,305,000 ~ ¥1,799,000
パワーコンディショナー 屋外用マルチ型2台
SPSM-554A-NX 1台 ¥221,000 ~ ¥298,000
SPSM-444A-NX 1台 ¥211,000 ~ ¥284,000
発電モニターセット SPCM276S-NX
SPCM276S-NX 1台 ¥68,000 ~ ¥98,000
延長ケーブル PVS-M4-HV3BB-030(30m)
PVS-M4-HV3BB-030 8組 ¥48,000 ~ ¥69,000
折板屋根用掴み金具工法 架台1式 76枚分 積雪地仕様
掴み金具工法 1式 ¥578,000 ~ ¥826,000
金属折板屋根のハゼ締め形状(屋根の重ね合わせ部分)は屋根材メーカー、型式によって様々にちがっています。必ずその形状に適合している金具を使用しなければなりません。最近はほとんどの形状に共通して使えるものが増えてきました。「様々な形状におおよそ取り付けられる」ということは、どの形状にもピッタリ適合はしていないということですので、必ずその金具の適合屋根の中に含まれているか販売業者に確認することが重要になります。もともと100%の保持力が出ないものを使うという認識が必要です。
※もしくは屋根の素材の強度・耐力に対して強すぎる力で取り付けられているということ、長い目でみると屋根材の傷みが早まります。結果的に長期的には保持力が早く低下する原因と言えます。
太陽光モジュール 取付工事
金属屋根掴み金具工法 1式 ¥422,000 ~ ¥603,000
太陽光発電システム電気工事 1式
電気工事 1式 ¥220,000 ~ ¥340,000
経費(運搬費、昇降足場費など)
経費 1式 ¥50,000 ~ ¥70,000
<保証内容>
システム構成機器保証(モニターセット除く)15年間
モジュール出力25年間リニア保証(25年目で80%以上)
自然災害補償10年
それでは合計で…
合計金額 ¥3,12000(税抜き) ~ ¥4,387,000(税抜き)
となりますが、このネクストエナジー太陽光には「住宅用パッケージ価格」が設定されてありますので、実際には…
ネクストエナジー太陽光発電 住宅用パッケージ価格
¥3,050,000(税抜き) ~ ¥4,300,000(税抜き)
…というところでしょうか。
すごく価格に開きがありますね。
これじゃあ何の参考にもならないよ!…という皆さんは、「太陽光の見積りの見かた 価格帯の幅が大きいのは?」という記事をご覧ください。
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